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今年は、世界食料サミットの年でもございますが、人口と食料の安全保障についてどのような優先順位を与えるべきか、地域ごとの一覧表を作ることが必要だと思います。その際には、農業、食料の安全保障における女性の重要な役割に焦点をあてる必要があろうと思います。そして、まずその結果を国内会議の討議の基礎資料とし、次いで地域会議での討議へと上げていきたいと思います。
今回の会議は、ただ参加して文章を処理するということだけではありませんでした。友好を深める、友情の絆を強化することが目的だったと思います。アジア地域には共通の目標があり、同じ価値観を分かち合っています。そして2000年、新しい千年を迎える中で、大変有意義な会議であったと思います。
こうして、皆様方に再びお目にかかれ本当に嬉しく思いました。起草委員会で、お互いに傷つき、頑張ってきました。カイロ、コペンハーゲン、北京と、皆一緒に頑張ってきた仲間です。
きっとまたローマでお目にかかれることと思います。アジアの議員グループのマフィアと自称してもいいかもしれませんが、そのよいマフィアがフィリピンに集まりこの会議を開催できたことを大変うれしく思っております。
ただ1つ残念でありましたのは、私自身が本来ならば、会議の最初から最後までここに出席すべきであったのですがそれがかなわなかったことです。フィリピン国内の政局も国会会期中であり、時として中座をせざるを得ませんでした。しかし、共同議長であるアキノ・オレタ議長と共に、最大限の努力をして、一瞬でも多くの時間を皆様と分かち合うよう努力しました。
私どもの方で、いろいろな不備があったものとも思います。いろいろご不便をおかけしたこともあったかと思いますが、お許しいただきたいと思います。こうして皆様と再びお目にかかれたことに感謝しております。心から親愛の情をこめて、そして誇りをもって、皆様をお迎えし、ご挨拶できたことを嬉しく思います。
南野先生、日本の姉妹と呼ばせていただきたいと思いますが、昨晩は寝てらっしゃらないのではないでしょうか。先生は起草委員会の座長として見事な手腕を発揮されました。またホイ先生は聖火ランナーとして灯りを掲げ、先頭を切って走ってくださいました。このような中から連帯意識、仲間意識、家族としての意識が生まれたと思います。この絆が必ずや他の会議でも発揮され、この重要な地域アジアで、そして世界の場で必ずや生かされるものと確信しております。
オレタ・アキノ議員と私2人を代表いたしまして、皆様が無事ご帰国されますようにお祈り申し上げます。ボンボヤージュ、さようなら、そしてフィリピン語の挨拶として、フランス語のオヴァ(再会を期して)に相当する挨拶で、終わらせていただきたいと思います。
マブハイ・ポ・カヨ(Mabuhay PoKayo)。

 

 

 

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